バリデーション療法のテクニックが役立つ施設

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2020.04.08

認知症をケアする施設

代表的な施設の種類

認知症の人が利用できる施設の代表例を、それぞれの特徴と共に紹介します。大人数での生活があまり得意ではない認知症の人たちにとって、5~9人を1グループとした家庭的な環境で生活できるグループホームは、安心して過ごすことができる施設と言えるでしょう。認知症ケアの専門職員によるサポートを受けながら、本人が今持っている能力を活かして生活します。地域密着型サービスのため、基本的にその施設がある市区町村の人たちが入居対象となっており、医療的なサポートや介護度が上がった場合の対応については施設によって差があるようです。また、介護付有料老人ホームという選択肢もあります。介護職員の他、リハビリ職や医療職も配置されていて、認知症の人も安心して暮らせる施設です。
特別養護老人ホームは大人数が生活しているイメージがありますが、近年ではユニット型と呼ばれる少人数でのケアを行う施設も増えてきています。看護師も配置されているので、医療的なサポートについても安心できます。基本的には要介護度3以上の人が対象となっていますが、認知症の人は要介護度2以下でも対応してくれる場合があります。また、サービス付き高齢者向け住宅でも認知症の人を受け入れている施設があります。

代表的な施設の種類

グループホームでの仕事はやりがいがある

認知症ケアに携わりたいという気持ちを持っているならば、グループホームで仕事をしてみてはいかがでしょうか。グループホームの特徴は、少人数で家庭的な雰囲気があることです。そのため、大規模な施設と比べて人間関係が密接になります。そういったことを苦手とする人もいると思いますが、1人ひとりと向き合って認知症をケアしていきたいと考えている人には最適な職場だと言えるでしょう。
グループホームでは、個人の希望を聞き入れたりそれぞれの状態に合わせたケアを行うため、ほとんどの仕事がマニュアル化されていません。洗濯物をたたんだり、朝食を作ったり、その人ができることを大切にしながら生活のサポートをしていきます。パーソン・センタード・ケアの考え方にあるように、認知症の人の特徴的な行動はその疾患だけが原因なのではなく、それぞれの性格や生活歴など、今まで生きてきた中での全ての事柄が関わっています。そのため、個人に合ったサポートを行い状態を改善していくためには、1人ひとりと密接なコミュニケーションをとれる環境が最適だと言えるでしょう。感情を大切にするバリデーション療法のテクニックを使って認知症の人をケアしていくならば、少人数の施設であるほうが効果を感じやすいかもしれません。常に「より良い方向」を目指している介護職にとっては、グループホームでの仕事はやりがいを感じられるはずです。

グループホームでの仕事はやりがいがある

日常生活の中でも試してみよう

具体的な実践方法

バリデーション療法のテクニックは、豊かなコミュニケーションや信頼関係の構築にとても役立ちます。多くの項目がありますが、その1つひとつはすぐに実践できるものなので、まずはできそうなことから始めてみましょう。

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