適切なケアを行うためにはバリデーション療法や周りの力を借りて

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認知症の人を支えるために

人を支えるということは、決して簡単なことではありません。それが認知症ケアであればなおさらです。ケアする側もされる側も心穏やかに過ごしていくためには工夫が必要なので、まずはどんなことに気を付ければ良いのかを知っておきましょう。また、1人の力でどうにかしようとせず、周りの協力を得たり専門家の力を借りることも必要です。介護職として認知症ケアに携わっていくならば、どのようなケアをしていきたいのかという目標を持つと共に、自分の心身も大切にできるような職場をみつける目を持っておきましょう。

認知症の人を支えるために
  • 接し方のポイント

    お互いに理解し合うことが簡単ではない認知症ケアの場面で、気を付けたいポイントを紹介します。認知症の人は自分の気持ちをうまく表現できずに、大声を出したり暴力的になってしまったりすることもあります。しかしそれを叱ったり否定したりすると、悪循環を生んでしまいます。なるべく本人の気持ちを受け止め、バリデーション療法などのテクニックを使ってその真意を理解しようとする姿勢が大切です。また、孤独感によるストレスや体調不良による不快感についても普段から気を付ける必要があります。

  • 認知症をケアする施設

    介護施設はさまざまなタイプのものがありますが、認知症の人はどのような施設を利用することができるのでしょうか。認知症ケアに携わりたいと思っている人は、その特色を知って、理想のケアが実現できるような職場を選ぶヒントにしてみてください。介護に対するビジョンを持って、1人ひとりと真摯に向き合っていきたい人ならば、グループホームでの仕事がおすすめです。大規模施設と比べて、利用者それぞれに合ったケアを行うことができるでしょう。

  • ケアする側のストレス対策にも目を向けて

    バリデーション療法は認知症の人の感情を大切にし前向きな気持ちになるサポートができるだけでなく、ケアを行う側のストレス軽減にも役立ちます。しかし家族介護でも施設での介護であっても、1人の力だけでなく全体としてストレス対策を行っていく必要があります。一時がんばれば良いというものではないので、長期的なサポートを考えれば携わる全ての人がなるべく心穏やかに過ごしていける工夫が必要です。また、ケアする側の笑顔は、ケアを受ける側の幸福感にもつながっていきます。

日常生活の中でも試してみよう

具体的な実践方法

バリデーション療法のテクニックは、豊かなコミュニケーションや信頼関係の構築にとても役立ちます。多くの項目がありますが、その1つひとつはすぐに実践できるものなので、まずはできそうなことから始めてみましょう。

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