ストレス対策に役立つのはバリデーション療法ばかりではない

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2020.04.22

ケアする側のストレス対策にも目を向けて

認知症をケアする側のストレス対策

家族が家でケアをする場合も、施設において介護職がケアをする場合も、介護者の心身には少なからず負担がかかっています。これを放置してしまっては、悪循環が生まれてしまいます。ケアをする側もされる側もなるべくストレスを溜めないようにする工夫が必要です。
バリデーション療法はケアする側による理解が深まるため、ストレスの軽減に役立ちます。他にも有効な方法がありますので、認知症ケアに関わる人は覚えておくと良いでしょう。

認知症をケアする側のストレス対策

家族によるケアを行っている場合

認知症の人と1対1で向き合う時間が長くなると、その負担から共倒れとなってしまう場合があります。なるべく1人で背負わず、他にも家族がいるのであれば分担するようにしましょう。また、抱えている苛立ちや不安、疲れを誰かと共有することもストレス解消に役立ちます。通所・訪問などで関わってくれている介護職などに話をしてみると良いでしょう。
もしも家でのケアに限界を感じた時には、ケアプランのみなおしを検討してください。介護の専門家であるケアマネージャーがしっかり相談に乗ってくれるはずです。これまで介護保険制度を利用せずにケアを行ってきたならば、各市区町村の窓口で要介護認定の申請をするところからスタートします。ケアする側にもされる側にとっても良い方法がみつかるはずです。

家族によるケアを行っている場合

施設でケアを行っている介護職の場合

いくら専門職であっても、認知症のケアは簡単なものではありません。本人の気持ちを受け止めるように心掛けていても、実際に暴言を吐かれたり暴力を振るわれたりすれば不快な気持ちになるのは自然なことです。こういったストレスが溜まっていくと、精神的なバランスを崩して仕事が続けられなくなる場合もあるので、バリデーション療法など個人でも実践できる工夫だけでなく、職場全体で対応していく必要があります。
たとえば職員同士が意見交換できる機会を作る、施設長が定期的に全職員からの悩み相談に応じる、適切な業務量の見直しなど、すでに対策を行っている施設は多く存在します。また新人職員でも安心して仕事を覚えていけるように、専任の指導者を付けて指導したり研修を行うなどの教育環境の整備も有効な手段と言えるでしょう。1人で抱え込まずいつでも相談できるとわかっていれば、困難に直面した時も冷静に対応していけるはずです。
職員が楽しく働くことができる施設では、ケアを受ける側にとってもメリットがあります。利用者にとって子どもや孫くらいの年齢である職員が活き活きと働いていると、その姿に元気をもらうことも多いようです。

施設でケアを行っている介護職の場合

日常生活の中でも試してみよう

具体的な実践方法

バリデーション療法のテクニックは、豊かなコミュニケーションや信頼関係の構築にとても役立ちます。多くの項目がありますが、その1つひとつはすぐに実践できるものなので、まずはできそうなことから始めてみましょう。

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