バリデーション療法の基本姿勢と実践方法

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バリデーション療法の基本

認知症ケアの技法として注目されているバリデーション療法について掘り下げていきます。1人ひとりの感情を尊重し、その原因を理解しようとするのが基本的な姿勢です。そのためには心から耳を傾けることや、認知症の人が本当の気持ちを表現しやすい環境を作ることが必要です。バリデーション療法の具体的な実践方法には多くの項目がありますが、その中でもすぐに実践できる一例を紹介しますので挑戦してみてください。ケアを受ける側だけでなくする側にとっても大きなメリットがあるので、学んで損はないはずです。

バリデーション療法の基本
  • 価値観の共有を目指す手法

    人間はたとえ認知機能や身体機能が衰えてきても、最期まで感情を失うことはありません。バリデーション療法は、この人間にとって大切な感情を大切にするケア技法です。しっかり耳を傾けて自分の話を聞いてもらうことは、誰にとっても心地良いものであり、そこには安心感と信頼関係が生まれます。そういった関わりを続けていくことによって、認知症の人の不安をやわらげたり、本人が解決したいと思っている問題をケアする側がみつけることにもつながっていきます。

  • 具体的な実践方法

    バリデーション療法の基本姿勢は「傾聴」です。受け流したり否定したりするのではなく、しっかりと耳を傾け、その感情を受け入れます。その具体的な方法はさまざまで、全てを一度に実践することは難しいかもしれませんが、1つずつ学んでいくと良いでしょう。ここでは、会話に関わるものとその他のテクニックの例を紹介します。認知症ケアの場面だけでなく、全てのコミュニケーションにおいて役立つものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

  • そのメリットとは

    認知症ケアの場面において注目されているバリデーション療法ですが、行うことによって得られるメリットは多岐に渡ります。ケアを受ける側が尊厳を維持して心穏やかに過ごせることはもちろん、ケアする側にとってもストレスが軽減されたり前向きになるなどの良い変化が期待できるのです。全ての人に等しい効果があるわけではなく、人それぞれに合った対応をしていく必要がありますが、学んでみる価値のある考え方だと言えるでしょう。

  • 併せて知っておきたい考え方

    感情を大切にし、その人のみている世界や価値観を共有しようとする姿勢は、「パーソン・センタード・ケア」にも共通しています。作業的で抑圧的だったかつての介護の現場を変える第一歩となった、イギリスで提唱された考え方です。認知症の人の言動を、その疾患にのみ原因があるとするのではなく、生活歴や体調などとの相互作用によるものとしています。それぞれに合った対応をしていくことによって、医療だけでなく介護の分野においても認知症の人の状態を改善できる可能性があるとしています。

日常生活の中でも試してみよう

具体的な実践方法

バリデーション療法のテクニックは、豊かなコミュニケーションや信頼関係の構築にとても役立ちます。多くの項目がありますが、その1つひとつはすぐに実践できるものなので、まずはできそうなことから始めてみましょう。

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